レゴ® 宇宙シリーズ「ブラックトロン」とは
ブラックトロン(Blacktron)はレゴ®宇宙シリーズのサブテーマの1つで、フューチャロン(Futeron)と対立する勢力として設定されました。黒に黄色の縁取り、それから黄色と赤のクリアパーツを特徴としています。
1988年から1989年に展開された最初のセットが「ブラックトロン」、そのあとで1991年から1993年に展開されたのが「ブラックトロンII」あるいは「Blacktron Future Generation(次世代ブラックトロン)」です。さらに、2023年1月1日からレゴ公式ショップで「ブラックトロン クルーザー #40580」が購入者プレゼントとして配布されました。
ブラックトロンクルーザー #40580
- 発売時期
- 2023/01
- パーツ数
- 356ピース
- 年齢
- 18+
- 参考価格
- ¥3,472
ブラックトロン
1987年から1988年にかけて(実際には1990年に発売されたセットもあるようですが……)展開していたのが最初のブラックトロン、通称「ブラックトロン1」です。レゴ®宇宙シリーズのサブテーマとして、フューチャロンの対立勢力としてデザインされています。
クラシックな宇宙シリーズ(クラシックスペースシリーズ)からデザイン面で大きく躍進したサブテーマだった、と評価されているようです。たしかに、白と青がベースだったそれまでの宇宙シリーズとは、全く方向性の異なるデザインです。いわゆるクラシックスペースシリーズ(Clssic Space)は公式の呼称ではなくファンの愛称で、1987年までに発売されたレゴ®宇宙シリーズのことです。
ブラックトロンの魅力はなんといっても黄色いクリアパーツとプリントパーツでしょうか。このシリーズでしか手に入らない黄色いクリアパーツはたくさんあり、どれも特徴的です。もしいまブラックトロンを再現しようと思っても、クリアパーツだけはどうしても当時のパーツを使いたくなってしまいます。黒と黄色に赤が加わることで、一気に悪役感が出ているのもかっこいいですよね。
- ブラックスター2号(ロボット) / Alienator #6876
- ブラックスター3号(司令船) / Invader #6894
- ブラックスター1号(装甲車) / Battrax #6941
- Renegade #6954 (日本未発売)
- ブラックスター司令基地 / Message Intercept Base #6987
基本的にはセットごとにブラックトロンの乗り物を組み立てるようになっていますが、司令基地だけはベースプレートを使った大きな建物になっています。
ブラックスター2号(ロボット) / Alienator #6876 - 1988年
「ブラックスター2号(ロボット)」という名前はどうなんだろうと思わされますが、Alienator はなんだかかっこいいですね。英語の意味は「不快な敵対者」みたいな感じでしょうか。パーツ数は82。足がうまくできていて二足歩行し、後部にはコンテナがあります。先端のパーツはライフルでしょうか? 足を外せば宇宙飛行もできそうな見た目をしていますね。
ブラックスター3号(司令船) / Invader #6894 - 1987年
こちらもなんで「3号」にしちゃったの……。Invader をカタカナにして「インベーダー」だと子供にはわかりにくい、と考えたのかもしれません。私が子供だったら「インベーダー」のほうがかっこいい!てなりそうです。英語の意味は「侵略者」です。「インベーダーゲーム」で有名ですね。パーツ数は156で、中部のコンテナの中には修理ロボットがいます。赤い尾翼がかっこいいですね。
デザイン的に、2023年1月に配布される「ブラックトロン クルーザー #40580」はこのセットを直接のモチーフにしているようです。
ブラックスター1号(装甲車) / Battrax #6941 - 1987年
1号は装甲車です。英語名の Battrax はちょっと由来がわかりませんでした。traxはスラングで「トラック」の意味らしく、装甲車という訳はそんなに不自然じゃない気もします。パーツ数は276と Invader よりも多いです。4つのモジュールから構成されていて、組み換えたりして遊ぶこともできます。
タイヤはめちゃくちゃ巨大なやつですね。ホイールもチューブも今では珍しいみたいです。歴史を感じますね。
Renegade #6954 - 1987年
日本未発売で日本語名が定まっていないようです。英語名の Renegade は「背教者・反逆者」ですね。大きな宇宙船で、2つの小さな宇宙船と陸上走行用のヴィークルが入っています。パーツ数は302です。
パーツ数から分かる通り、そこそこ大きなセットになっています。コンテナにヴィークルを収納できる他、コックピットや尾翼部分にモジュールシステムが導入されていて、組み替えてオリジナルの作品を簡単に作ることができます。
ブラックスター司令基地 / Message Intercept Base #6987 - 1988年
「ブラックトロン」でいちばん大きなセットです。灰色のベースプレート2枚(1枚は特殊プレート)が入ったかなり大きな基地になっています。英語名は「通信傍受基地」といったところでしょうか。
パーツ数は562。ブラックトロンのシンボルがプリントされた大きなパーツが入っているのも特徴的ですね。
おおきなアンテナはダイヤルを回すことで上下に稼働するギミックになっているようです。また、特殊プレート側の基地はダイヤルを回すことで左右方向に移動させることができます。
小型の飛行機とヴィークルも入っています。小型飛行機は基地にドッキングすることもできるようです。ライフルのようなものがついているので、戦闘機なのでしょうね。ヴィークルはタイヤが大きくて、荒れ地でも難なく走破できそうです。特殊プレートに凹凸があるので、それを乗り越えられるようにということだと思います。
ブラックトロン 2
「ブラックトロン2」は1991年から1993年にかけて展開され、ミニフィグのデザインなどがアップデートされています。こちらについてはまだそれぞれのセットまで詳しく調べられていません。